SSブログ

タチウオの生態について

 タチウオの生態について
沖の深場にいるときのタチウオは、ベイトに噛みついたらすぐに食べてしまうのに、堤防からのウキ釣では、エサを飲み込むまでに何分もかかります。そのため一般には捕食がヘタだと思われているのですが、すぐに飲み込まないのは、浅い所までやってきたので用心して、仕掛けの抵抗に敏感になっているからです。ナマリが重ければエサを持って行くのに重さを感じます。ウキの浮力が大きければ、海中に引き込むときの抵抗も大きいので、エサを放してしまう確率が高くなります。できるだけ違和感を与えないよう、浮力の小さいウキをシブシブで使うことが釣果につながります。

 タチウオ船の船長さんが海面近くで観察したところ、前進とストップ、バックを組み合わせてエサのタンザクを少しずつ囓りとっていったそうです。驚くべきことに、エサに噛みついたら体をローリングさせて捻り切ることもあったといいます。
 じつは相当にエサ取り上手なタチウオ。実際にはどのように捕食しているのか、水族館で観察してみました。エサのキビナゴは水槽の中でも水流のある場所から投入します。飼育員さんによると、死んだエサを与えるときは水流で動きを与えないと食べないとのこと。いったいどのようなパターンでエサに喰い付くのでしょうか。

A-1 : 沈んでいくキビナゴに斜め下からスーッと近づいて、エサをくわえてからもスピードを変えずに去っていく。
A-2 : キビナゴをキャッチした瞬間に頸を振って回転させ頭から飲み込む。頭部を切り離して胴体だけを飲み込むこともある。
B-1 : キビナゴまで一定の距離に近づいたら、同じスピードで沈みながら観察したのち、体をS字にくねらせて一瞬のタメをつくり、バネが弾けるような速さでベイトに噛みつく。
B-2 : 斜めの姿勢のままキビナゴを観察する。じっと眺めて噛みつく方向を検討していると思ったら、反対側に瞬間移動してキャッチする。
B-3 : キビナゴといっしょに沈んでいき、斜めの姿勢のまま素早く平行移動して喰い付くこともある。体を伸ばしたまま背ビレの力だけで移動するようだ。
B-4 : 斜めの姿勢でキビナゴをロックオンしたまま、同じスピードで 2m も沈んでいくことがあった。

キビナゴは頭が小さいので水平に沈んでいきます。アジのように頭から沈んでいくエサだとまた違った結果になるかも知れません。



スポンサーリンク



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。